愛犬が死んで３日目。
長い長い夜勤が終わり、自宅へ戻る。
途中、ショッピングモールで花束と、遺体を冷やす保冷剤などを。
屋上からの真っ白な富士。
ただいま。
48 時間ぶりに対面。
家を出る時にはまだ生きていた。
がんばったね・・
号泣するかと思っていたが、「泣き」モードに持っていってなんとか涙がちょちょ切れる程度。
最初に病院に連れていった時から何度も泣いたからだろうか。
それでも嗚咽。
少し涼しくなった夕刻、保冷剤を敷き詰めた乳母車に犬を乗せて、よく歩いた川沿いを散歩。
「最後のお散歩だねえ」「楽しかったねえ」などと、泣きじゃくりながら独り言をぶつぶつ言いベビーカーを押すおっさんだったけれど、幸せな時間だった。
気づくと真っ暗になるまで２時間歩いていた。
もう少しだけ一緒にいたい。
火葬には立ち会いたいので、冷やされる犬には悪いが、仕事が明ける連休後に葬儀の予約を入れた。
湿っぽい話が続いて申し訳ないが、今を刻んでおきたい。
過ぎていく時間が愛おしい。
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